本日より、YouTubeにてご覧いただけます。
新型コロナの流行に配慮し、客席数を絞っての開催となりますが、撮影地でもある、富山県射水市の内川Studioにて上映会を行います。
詳細は、決まり次第お知らせします。
柴田剛監督作品『ことの始まり』。
2021年1月1日YouTubeにて公開。
実家に一人残っていた母親の死をきっかけに、ヤスコは地元に戻った。
翻訳やライターの仕事をしているため、帰ってきても特に仕事や暮らしに困ることが無かったヤスコだが、「ここでなくてもいい」そんな居心地の悪さも感じていた。
やがて、三女のアサコが離婚し、子供達を連れて戻ってきて、なんとなく日々が過ぎていた。
そんなある日、次女のネネが「蔵で探し物がある」と、突然帰省してくる。
三姉妹それぞれの心模様、現実の暮らしと、ややずれたところにあるなにか。
ただ切り取られた、どこかにあるかもしれない日常が、静かに流れていく。
『ことの始まり』は、2020年3月19日から22日の4日間。富山県射水市の新湊、内川付近で撮影された。
脚本は、監督の柴田と脚本の仲が長年温めている短編連作形式の映画企画の中から、一部のエピソードを流用。キャストは仲が主催する劇団血パンダを中心に、スタッフも、専門家とはいえ近隣の友人知人関係に声をかけ、新型コロナの混乱が始まって、各自のスケジュールが空き始めた瞬間、「今のうちに!」という勢いで撮影を開始、完了させた。
撮影終了後、世間は本格的なコロナ禍の状態となり、明確な上映、映画祭への出品の予定もないまま、編集を進め、セリフを翻訳。劇伴の制作などの作業を進めた。
『ことの始まり』のタイトルとは裏腹に、映画の始めとなる上映について計画は無く、ある意味で「作る」ことで完結してしまったかに見えたが、新型コロナが収束しないまま二度目の冬に入ったこと、短編として完成し、既に翻訳字幕も用意してあることから、YouTubeを利用して世界に放流することとなった。
今作の撮影の手応えから、引き続き富山県内で撮影する短編連作との整合性を改めて検討、内川付近でのロケハンを進めるなど、プロジェクトは引き続き継続していく。
1975年、神奈川生まれ。
1999年、大阪芸術大学映像学科の卒業制作作品として、処女長編『NN-891102』を監督。ロッテルダム映画祭(オランダ)、Sonar2000(スペイン)他各国の映画祭等に出品後、国内でも劇場公開を果たす。
2000年ごろより、のちの『おそいひと』となる企画の制作を開始。パンクイベントや、ミュージシャンの記録映像などを手掛ける。
2004年、長きにわたる潜伏期間を経て『おそいひと』を完成させる。第5回東京フィルメックスのコンペティション部門に選出され、以後15カ国以上の映画祭に出品し、高い評価を得る。2005年、ハワイ国際映画祭にて Dream Digital Award を受賞(この賞は『おそいひと』のために急遽設けられたもの)。
2008年、香川県を舞台にした青春バンド映画『青空ポンチ』を監督。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2008に出品。
2009年、長編第4作『堀川中立売』を監督。第10回東京フィルメックスのコンペティション部門に出品後、さらに半年をかけて編集と音響を一新し、2010年11月より劇場公開。月刊『映画芸術』誌 2010年邦画ベストテン第2 位。ドイツ フランクフルト日本映画祭(NIPPON CONNECTION 2011)にて NIPPON VISIONS AWARD(最優秀賞)受賞。
また、平成22年度 愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品の制作作家に選出され、『ギ・あいうえおス ―ずばぬけたかえうた―』を制作。東京都写真美術館で行われた第3回恵比寿映像祭に出品。フランス パリのポンピドゥーセンターが主催する国際中編映画祭 Hors Pistes 2013 へ出品。2013年スペインで開かれる 第8回 ナヴァーラ州 PUNTO DE VISTA 国際ドキュメンタリー映画祭のコンペティション部門に選出。
最近では、ミュージックビデオの制作にも積極的に参加し、「あらかじめ決められた恋人たちへ」「フラワーカンパニーズ」「THE NOVEMBERS」などのMVを制作。テレビ東京「まほろ駅前番外地」のオープニング映像なども手がける。
柴田剛公式サイト http://www.shibatago.com/
1970年、富山県氷見市生まれ。
1995年、大阪芸術大学在学中に劇団を結成。劇作と演出を担当する。
大阪、東京など多方面で上演活動を展開。
映画監督柴田剛の長編『おそいひと』の企画と原作を担当。
東京フィルメックスのワールドプレミアを皮切りに、世界各国の映画祭で、新たな視点を示す作品として絶賛される。
2011年、富山短編映画祭の開催にあたり、短編映画制作の依頼を受けたことをきっかけに『劇団血パンダ』を結成。
以後、氷見市の商店街全体を舞台にした市街劇『ねずみくずし』を皮切りに、富山県内各地の空き店舗や飲食店を利用して公演活動を行う。
劇団血パンダ
旗揚げから、団長である仲の戯曲を上演。
主に、現代口語劇に分類される、一見日常的で、演技をしているのかどうかわからない様子の演劇を上演する。
リアルで日常に見える演劇ならば、劇場という「専用の空間」も、だたの制限になるのではないかという考察から、主に空き店舗や飲食店などを利用して上演活動を行う。
劇団血パンダ公式サイト http://www.blood-panda.net/
1985年、富山県立山町生まれ。
2007年より富山のミニシアター「フォルツァ総曲輪」で映写技師として勤務。
2012年に上京後、市井昌秀や矢口史靖の作品に助監督として参加。
2013年、地元の商店街を舞台に、実際の商店主が出演した初長編作「がんこもん」を監督。一週間上映ながら、劇場には1000人以上の観客が来場する。
2014年、中編「おたまじゃくしとでんでんむし」を製作。
以降は撮影、助監督、制作などのスタッフとして、多くの短編映画に携わる。
2018年、東京の世田谷区の子育て支援の団体と共に、子供の遊び心と親の育児をテーマとした長編「あそびのレンズ」を監督。2020年に完成し、2021年公開予定。
早稲田大学第二文学部演劇専修卒。
在学中は現代劇から古典なども含め、広く演技、演出を学びながら日本現代演劇とベケットを研究。在学中、劇団「ダナエ」を旗上げ。現代口語演劇「コーヒー」他を上演。
卒業後帰富。ナレーターとしての活動を開始。
CM、番組などのナレーションを年間60本以上こなすほか、音楽家とのコラボレーションで詩や物語の朗読を数多く行う(クラシックの雫シリーズ、あすなろ小児歯科コンサートシリーズなど)。
2007年、FMとなみ「ドリームトライ」パーソナリティ。
2008年、KNBミニ番組「教えて!豆電Q」に、先輩主婦やすこで出演。
2012年、劇団血パンダの旗揚げに参加。以降、全ての公演に出演。
2013年より、富山県内の高校放送部にて朗読の指導を開始。全国大会出場者を毎年輩出。
2018年からは、富山市と高岡市にて、大人のための朗読教室を開講。
神奈川県横浜市生まれ。2013年から富山県在住。
日本女子体育短期大学舞踊専攻卒。文学座付属演劇研究所卒。
引っ込み思案だった幼少期に、習い事のバレエを通じて、華やかな舞台の裏に凝縮された努力の世界に触れ、感銘を受ける。
モデルを経て演劇の世界に入り、身体表現や発声、演技など、総合的な表現技術を習得。
テレビCM、舞台、イベント等に多数出演しながら、式典司会、MC、ナレーターまで、活動の幅を広げる。
2015年「ママのためのウォーキングレッスン」をスタート。
2018年『アナタラシック』を設立。「あなたらしく輝くことを応援したい」という想いで、就活生、接客業界、セミナー講師などを対象に「印象管理」や「コミュニケーション力アップ」等のセミナーを開催。
北陸・富山を拠点とした全国各地での出張講座に加え、2019年にはアメリカ、ニューヨークでも「印象管理セミナー」を開催。
富山外国語専門学校を卒業後、オーストラリアにて、中高一貫校の日本語クラスのアシスタントを経験。
2003年南砺市いなみ国際木彫刻キャンプ、広報を担当。海外から来日した彫刻家のインタビューなどを行う。
4年に一度、富山で開催される「世界こども舞台芸術祭」に通訳ボランティアとして毎回参加。舞台芸術には馴染みはあるものの、専門学校でドラマクラスを選択していた他には、演劇経験は無かった。
2018年より血パンダに参加。
現在は、幼児からの個人レッスン、親子英会話レッスン、中学校の授業サポート、企業向け英会話講師、翻訳、通訳など、フリーランスの英語講師として活動している。
ヤスコ/長澤 泰子
ネネ/澤井 寧子
アサコ/平岡 麻子
キサラ/仲 紀沙良
レイチ/仲 礼智
古道具屋1/柴田 剛
古道具屋2/二上 満
古道具屋3/仲 悟志
リペアクラブ店主/金澤 一彦
アマビエ/田林 甫奈美、阿部 真弓
将棋相手/薮田 郷史、谷内 克已、卯尾 信夫、川口 利昭
監督/柴田 剛
脚本/仲 悟志
撮影/佐伯 龍蔵
編集/柴田 剛、佐伯 龍蔵
カラーグレーディング/緑茶 麻悠
スチール・メイキング/木下 祐介
美術/伏間 崇太郎
美術補/二上 幸
演出助手/小柴 巧
音楽/池永 正二
録音・整音/東 道雄
音響助手/藤井 湯津香、大浦 雄一郎、二上 晴君、八木 千帆
ドローン撮影/東 道雄
メイク・ヘアメイク/澤井 寧子
記録撮影/池原 篤示
新湊コーディネート/池原 篤示
運搬/西田 由里
着付け/山下 栄子、仲 幸子
字幕翻訳/平岡 麻子
タイトルデザイン・エンドロール/柴田 まさみ
制作/劇団血パンダ